プラークコントロール指導では、私は次の3つの視点からの指導が必要であると考えています。
1.プラークコントロールの必要性の指導
2.ハイリスク部位の指導
3.プラークコントロール方法、清掃用具の選択の指導
1.プラークコントロールの必要性の指導
「なぜ歯磨きをするのか」を患者様に正しく理解していただくための指導。
歯科医院で行われるプラークコントロール指導は、歯周病および齲蝕の原因除去を目的としています。
「病気の原因除去」としてのプラークコントロールの必要性を
患者様に十分に認識していただくための説明を行うことが求められているといえます。
2.ハイリスク部位への指導
「どこを重点的に歯磨きするのか」を患者様に認識していただくための指導。
患者様には、歯周病、齲蝕のハイリスク部位を理解して、
ハイリスク部位を優先してプラークコントロールを行っていただくことが望ましいと思います。
歯周治療のプラークコントロール指導では、歯肉の炎症が強く起こっている部位や、
深いポケットが存在する部位、骨吸収が起こっているなどのハイリスク部位を
患者様に認識していただくための情報提供を行うことが必要であるといえます。
3.プラークコントロール方法、清掃用具の選択の指導
プラークコントロールの必要性や、ハイリスク部位を理解していただいたうえで、
どのような清掃用具を使用して、どのような方法でプラークコントロールを行うのが
よいのかを患者様に理解していただくための指導。
私はプラークコントロール方法や清掃用具の選択の指導の前に、
プラークコントロールの必要性の説明、
ハイリスク部位認識のための情報提供を時間をかけて行うようにしています。