先週にひき続き、今週末は東京でのSRPセミナー。
SRPセミナーでは、臼歯部を中心に実習を行いますので、
受講生の方には、近遠心用のスケーラーを準備していただきます。
メーカーは指定せず、臨床で使用しているスケーラーをお持ちいただくようにしてしています。
スケーラーの準備ができない方や、変形したスケーラーの場合に貸し出しができるように
こちらでもスケーラーの準備をしています。
貸し出し用スケーラーのシャープニングを済ませて準備完了です!
先週にひき続き、今週末は東京でのSRPセミナー。
SRPセミナーでは、臼歯部を中心に実習を行いますので、
受講生の方には、近遠心用のスケーラーを準備していただきます。
メーカーは指定せず、臨床で使用しているスケーラーをお持ちいただくようにしてしています。
スケーラーの準備ができない方や、変形したスケーラーの場合に貸し出しができるように
こちらでもスケーラーの準備をしています。
貸し出し用スケーラーのシャープニングを済ませて準備完了です!
今週末は、大阪でSRPセミナー。
実習で使用する顎模型を準備、
事前に人工歯石を塗布しています。
人工歯石を活用することで、
エッジの当たりにくい苦手部位を確認したり、
テクニックの上達を確認することができます。
プラークコントロール指導では、私は次の3つの視点からの指導が必要であると考えています。
1.プラークコントロールの必要性の指導
2.ハイリスク部位の指導
3.プラークコントロール方法、清掃用具の選択の指導
1.プラークコントロールの必要性の指導
「なぜ歯磨きをするのか」を患者様に正しく理解していただくための指導。
歯科医院で行われるプラークコントロール指導は、歯周病および齲蝕の原因除去を目的としています。
「病気の原因除去」としてのプラークコントロールの必要性を
患者様に十分に認識していただくための説明を行うことが求められているといえます。
2.ハイリスク部位への指導
「どこを重点的に歯磨きするのか」を患者様に認識していただくための指導。
患者様には、歯周病、齲蝕のハイリスク部位を理解して、
ハイリスク部位を優先してプラークコントロールを行っていただくことが望ましいと思います。
歯周治療のプラークコントロール指導では、歯肉の炎症が強く起こっている部位や、
深いポケットが存在する部位、骨吸収が起こっているなどのハイリスク部位を
患者様に認識していただくための情報提供を行うことが必要であるといえます。
3.プラークコントロール方法、清掃用具の選択の指導
プラークコントロールの必要性や、ハイリスク部位を理解していただいたうえで、
どのような清掃用具を使用して、どのような方法でプラークコントロールを行うのが
よいのかを患者様に理解していただくための指導。
私はプラークコントロール方法や清掃用具の選択の指導の前に、
プラークコントロールの必要性の説明、
ハイリスク部位認識のための情報提供を時間をかけて行うようにしています。
昨日は、大阪城ホールで開催された近畿デンタルショーに行ってきました。
会場で衛生士学校時代の同級生と合流。
ブースを回って商品説明を聞いたり、
セミナーを受けたりして、充実した時間を過ごしました。
大阪も桜が満開です。
昨日はお花見に出かけた方が多かったのではないかと思います。
そんなお花見日和りの昨日は、
奈良県歯科医師会のご依頼で
スタッフ講習会の講演を行いました。
「歯周治療・メインテナンス来院を支援するチーム医療」というテーマで、
2時間お話をさせていただきました。
歯周治療への効果的な導入
歯周病の自覚を促す説明方法
プラークコントロール、歯石除去、メインテナンスの必要性の説明方法
モチベーションを高めるプラークコントロール指導
健康行動のメリットの明確化
患者様の歯周治療・メインテナンス来院へのモチベーションアップに
お役立ていただけることがあれば嬉しく思います。
大阪~奈良の移動中の桜がとてもきれいでした。
(ちなみに写真は近所の桜です・・・)
昨日の日経新聞夕刊の記事です。
小児の歯磨き中の転倒などによる事故の報告です。
私は小児の指導をする機会は少ないのですが、
気をつけたいと思いました。
患者様に正しいブラッシング方法を理解していただくために、
私は術者磨きを行うようにしています。
よりブラッシングが上手くできるようになって欲しいと思う部位に
歯ブラシがしっかり当たる感覚、
適切な力加減、ストロークでのブラッシングを
術者磨きで体感的に理解していただくことを狙っています。
術者磨きのあとに、患者様にはこのような質問を投げかけます。
「私が歯磨きをさせていただきましたが、
普段ご自身でされている歯磨きと違いはありましたか?
どのようなところが違うと思いましたか?」
「まったく違うと思います!
私は奥歯まで歯ブラシが届いていないことがわかりました!」
「私は雑に大きく歯ブラシを動かしているので、
歯ブラシがしっかり歯に当たっていないのだと思います!」
多くの患者様が、術者磨きを通してご自身のブラッシング方法の
問題点に気づいてくださいます。
患者様が気づかれたことを確認しながらブラッシングの改善点をアドバイスしていくと、
スムーズに指導ができると実感しています。
今週末は東京でシャープニングセミナー。
今日は、配布資料の印刷や実習用のスケーラーなどの準備を行っています。
私がシャープニングの重要性に気付いたのは、
今から20年以上前の先輩DHからのアドバイス。
「縁下歯石を確実に除去するためには、
SRPテクニックが50%、シャープニングが50%。
切れるスケーラーを使っていないと、歯石は取れないよ。」
このアドバイスをきっかけに、シャープニングに時間をかけるようになりました。
今もお昼休みの時間を潰してでも、シャープニングをしています。
切れるスケーラーに仕上がるように、
セミナーでは角度設定の方法をしっかりお伝えしたいと思います。
歯周治療ではなく、齲蝕治療や修復治療を希望して来院された患者様には、
歯周治療の導入時に必ずお話することがあります。
そのお話をすることで
歯周治療に関心を向けていただけるようになると実感しています。
「調査では、歯を失うの原因の約3割がむし歯、約4割が歯周病というのが現状です。
お口の中にある大切な歯を守って行くためには、
むし歯の治療や予防に併せて、
歯周病にも目を向けることが必要となります・・・。」
このような前置きのお話をしてから歯周治療の話を進めると、
歯を抜きたくないというニーズのある患者様は、
よくお話を聞いてくださるようになります。
前置きの話をしていなかった頃は、
「むし歯の治療に来ているのに歯ぐきの話?歯磨きの話?」
という反応の患者様もおられました。
歯周治療が残存歯を守るために必要であることを
患者様に理解していただくことで、
歯周病にも関心が向けられるのだと思います。
ちなみに引用しているデータは、
2005年の8020推進財団、全国抜歯原因調査からです。