歯肉縁下の歯石除去では、隣接面接触点直下の施術が難しいと思います。
隅角部と接触点直下では、意識してストロークの方向を
使い分けすることが必要です。
さらには、スケーラーの先端向きの方向を考えながら施術することで、
より側方圧がかかりやすい条件を整えることができます。
SRPセミナーでは、基本テクニックを確認しながら、
より確実に歯石除去ができるテクニックをお伝えしています。
今週末は、東京でSRPセミナー。
実習用模型の準備、貸出し用スケーラーのシャープニング、
配布資料の準備をしています。
実習には、マネキンを使用しますが、
マネキン用の顎模型は、こちらで準備しております。
受講生の皆様には、エッジの当て方などが手元で確認できるように、
顎模型を準備していただきますが、
準備ができない方には、貸出しもしております。
顎模型やマネキンを活用した実習で、
実践的にSRPテクニックをお伝えしたいと思います。
今日は、大阪でも雪が舞う寒い一日でしたが、
大阪府歯科衛生士会学術集会に参加して来ました。
特別講演では、大阪大学名誉教授 大嶋 隆 先生
のご講演を伺いました。
「小児う蝕の病因とその予防法」というテーマで、
MS菌の齲蝕原性
MS菌の母子感染予防
蔗糖の齲蝕誘発性
哺乳齲蝕
齲蝕予防のための代用糖
などについてわかりやすく教えていただきました。
小児の齲蝕予防では、
①規則正しい食生活習慣を心がける
規則正しい食生活習慣により、蔗糖の摂取を控えること、
間食のコントロールが可能となる
②口腔清掃の習慣を身につける
③定期検診を受診する
というスタンダードな予防方法が重要であることを
強調されていました。
カリオロジーの基本を見直しできた充実した時間となりました。
プラークコントロールが良好でない患者様に指導をしようとすると、
「自分ではしっかり歯磨きしているつもりです。」と切り返されてしまって、
どのように指導を進めていけばよいのか困ってしまう、
という相談を受けることがあります。
歯周病が進行している患者様や、齲蝕が多発している患者様であれば、
衛生士としては引き下がれません。
そのような場合、私は術者磨きをすることで、
ご自身のブラッシングでは不十分であることを認識していただくようにしています。
プラークが付着している部位は、しっかり歯ブラシを当てて、
プラークが落ちるまでブラッシングを行います。
「自分では、そこまで歯ブラシが届いていませんね。」
「そんなに丁寧には磨いていないです。」
と、多くの患者様がブラッシングが不十分であることを自覚されます。
その際に気をつけていることは、
できていることやよいことについては、しっかり評価をして、支持するということです。
プラークコントロールが比較的良好な部位の術者磨きをしながら、
「この辺りは歯ブラシがよく当たっています。
私が歯磨きをするのと、ご自身で歯磨きをするのとは、同じような感覚ですよね。
ここは○○さんが得意なところで、頑張って歯磨きをされている成果が出ていますよ。」
と、できていることに対しては、言葉に出してしっかり評価するようにしています。
このように、患者様が「頑張っている」という気持ちを受け止めて、
術者磨きを効果的に取り入れながら指導を進めると、
ブラッシングの見直しの必要性を受け入れていただきやすくなると思います。
明けましておめでとうございます。
本年も、少しでも多くの歯科医院様、歯科衛生士の皆様、ひいては患者様の
お役に立てるよう取り組んでまいります。
本年もよろしくお願い申し上げます。
ピュアネス
代表 浦野 直子
昨日は、大阪でSRPセミナーを行いました。
年内のステップアップセミナーは、これで終了となります。
今年のセミナーを受講していただいた皆様
ありがとうございました。
セミナーでお伝えしたことが、
臨床の場面で少しでもお役立ていただければ嬉しく思います。
来年のセミナーは、2月2日東京でのSRPコースが初回となります。
デンタルハイジーン・歯科衛生士へのセミナー情報の掲載は、1月号からです。
なお、セミナーの日程は、ホームページの情報が最新となります。
また、10月末に事務所の電話番号が変更となっております。
1月号からの広告では、変更した電話番号が掲載されております。
お電話でのお問い合わせの場合は、
06-6310-1717
にお願いいたします。
今週末は、東京でプラークコントロールセミナーを行います。
会場の席数の都合で、今回受講していただくことができない方には
たいへん申し訳なく思っております。
次回のプラークコントロールセミナーは、
大阪会場 5月18日(日)、東京会場 5月25日(日)となりました。
デンタルハイジーン、歯科衛生士への広告掲載は、1月号からとなりますが、
お申し込みの受付は開始しております。
11月24には、大阪府歯科衛生士会主催の学術講演会に参加して来ました。
大阪歯科大学歯科医学教育開発室教授の 王 宝禮 先生のご講演でした。
3時間の講演でしたが、笑いいっぱいの楽しい時間でした。
禁煙指導、歯周治療での抗菌薬投与の効果、口腔領域での漢方治療がテーマでした。
一番聞きたかったのは、歯周治療での薬剤の効果です。
「急性症状を呈しておらず、慢性症状の場合、
歯周基本治療を完璧に行った結果の治療抵抗性歯周炎に対して、
経口抗菌薬(アジスロマイシン)を併用することを推奨することができる」
というのが、王先生の結論でした。
まずは従来のプラークコントロール指導、スケーリング・SRPという基本的な
歯周治療が重要であることを強調されていました。
今月9日、15日と連続して、日経新聞に歯科の記事が掲載されていました。
歯周病や齲蝕が全身の健康に影響することが明らかになってきており、
口腔の健康を維持することがいかに重要かを強調した内容でした。
特に9日の記事は、歯周病の発症や進行、原因、
プラークコントロールやメインテナンスの重要性などが
わかりやすくまとめられていました。
口腔の健康維持の重要性が社会に認知されることは、
私たちには嬉しいことですね。
SRP時に歯石を確実に除去するためには、
エッジと歯面との角度を正しく設定することが不可欠です。
角度設定の視覚的指標となるのは第1シャンクです。
グレーシ―キュレットタイプスケーラーでは、
第1シャンクを施術している歯面と平行にすると、
正しい角度設定ができます。
SRP時には、第1シャンクの位置を確認しながら施術することになります。
SRPセミナーでは、第1シャンクの正しい設定を
実習で繰り返しお伝えしています。