デンタルフロスの指導は、プラークコントロールテクニックの指導の中では、
最も難しいと感じています。
最近はホルダータイプのフロスを紹介することが多いのですが、
指に巻く方法でフロスを指導する機会もあります。
そのときに注意しているのは、
フロスを巻く指をよく確認することです。
フロスは人差し指ではなく、中指に巻きつけた方が
操作性がよくなります。
基本的なことですが、患者様に少しでも楽に実行してもらえるような
指導を常に心がけたいと思います。
歯周治療場面の指導では、プラークコントロールや
スケーリング・SRPの継続来院への
モチベーションを高めることが求められます。
モチベーションを高める具体策として、
下記のような例が挙げられます。
歯周病が発症、進行している自覚を促すこと
→「検査をすると、奥歯に深いポケットがあるのですね!」
歯周治療によって健康回復するメリットの認識を促すこと
→「歯周病を治して、いつまでも自分の歯で食事をしたいと思います!」
歯周治療による効果の自覚を促すこと
→「歯磨きを頑張ってから、歯ぐきからの出血がなくなりました!」
健康行動の妨げを分析し、取り除くこと
→「L字型の歯間ブラシを使うと、苦手な奥歯までできるようになりました!」
上記のように、行動科学に基づいた働きかけを行うことが、
モチベーションアップに効果を上げます。
プラークコントロールセミナーでは、
モチベーションを高める具体策を
事例を挙げながらお伝えするようにしています。
東京会場SRPコース 9月15日(祝)
大阪会場SRPコース 10月5日(日)
追加開催が決定いたしました。
詳細は、セミナー情報のページをご参照ください。
http://purenessdh.com/?page_id=11
セミナーで約10年間使用してきたプロジェクターのランプ交換が必要となり、
思い切って新しいプロジェクターを購入しました。
(増税前の駆け込み購入です。)
16:9サイズのパワーポイントにも対応する
ワイドタイプ対応の機種を選びました。
セミナーに使用しているパワーポイントも、
16:9サイズに変更していきたいと思います。
受講生の皆様にとって、わかりやすいプレゼンテーションを
心がけていきたいと思います。
歯間ブラシやデンタルフロスを指導しても、
患者様に実行していただけないことがあります。
補助的清掃用具の必要性を十分に理解していただけていなかったり、
モチベーションが十分に高まっていないことも原因に考えられますが、
技術的に上手くできないことが中断の原因になる場合もあります。
中断した原因を患者様にお伺いすると、
「歯間ブラシが歯と歯の間に上手く入らず、ワイヤーが曲がってしまった!」
「フロスが歯の間に引っかかって、なかなか抜けなかった!」
ということを話される場合があります。
これらは技術的な問題ですので、
歯間ブラシやフロスを上手く使えるような指導を行うことで、
解決することが可能です。
歯間ブラシやデンタルフロスが定着しない場合には、
その原因を患者様からよく伺ってみたうえで、指導を進めるとよいと思います。
今週末は、東京でSRPセミナー。
実習用模型の準備、貸出し用スケーラーのシャープニング、
配布資料の準備をしています。
実習には、マネキンを使用しますが、
マネキン用の顎模型は、こちらで準備しております。
受講生の皆様には、エッジの当て方などが手元で確認できるように、
顎模型を準備していただきますが、
準備ができない方には、貸出しもしております。
顎模型やマネキンを活用した実習で、
実践的にSRPテクニックをお伝えしたいと思います。
今日は、大阪でも雪が舞う寒い一日でしたが、
大阪府歯科衛生士会学術集会に参加して来ました。
特別講演では、大阪大学名誉教授 大嶋 隆 先生
のご講演を伺いました。
「小児う蝕の病因とその予防法」というテーマで、
MS菌の齲蝕原性
MS菌の母子感染予防
蔗糖の齲蝕誘発性
哺乳齲蝕
齲蝕予防のための代用糖
などについてわかりやすく教えていただきました。
小児の齲蝕予防では、
①規則正しい食生活習慣を心がける
規則正しい食生活習慣により、蔗糖の摂取を控えること、
間食のコントロールが可能となる
②口腔清掃の習慣を身につける
③定期検診を受診する
というスタンダードな予防方法が重要であることを
強調されていました。
カリオロジーの基本を見直しできた充実した時間となりました。